大館曲げわっぱとは
大館曲げわっぱの新たな試み
大館曲げわっぱは、これまで多くの家庭で生活の用を支え、木の文化を支えてきました。
しかし、その材料となる天然秋田杉は、近年、減少が著しく、資源保護の観点から、平成25年度以降の伐採が禁止されています。
一方、造林杉は、天然杉に比べて柔軟性に乏しいため、曲げることが可能な材の割合は、7%程度と大変低いものです。当組合では、秋田県立大学木材高度加工研究所のご協力を得て、造林杉による大館曲げわっぱの共同研究を進めています。
先人の知恵と、技術の結晶ともいえる大館曲げわっぱ。その伝統を後世に引き継いでいくために、これからも原材料確保、品質保持へのたゆまぬ努力を重ねてまいります。
大館曲げわっぱの伝統工芸士
伝統工芸士とは、 経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事されている技術者のなかから、 高度の技術・技法を保持する方を「伝統工芸士」として認定しています。 現在、大館曲げわっぱは、15名の伝統工芸士を要として 日々曲げわっぱを制作し、多くの人々へ届けています。